3月16日(土)に国士舘大学にて開催された「教科×ことば」プロジェクト第1回研究会に参加しました。
この会は主に「日本語を母語としない学習者」が抱える「算数・数学学習の困難性」を報告いただき,フロアとのディスカッションを行なっていくものです。
私は一参加者に過ぎませんでしたが,色々と発言をさせていただきました。
この手の議論で難しいのが,「日本語を母語としない”外国籍児童・生徒”」に議論が矮小化されてしまうことです。
よくよく話を伺っていくと,その児童・生徒が抱える困難性は「日本語が母語でない」というよりも「日本語が得意ではない」ことに起因しています。すなわち,本質的に重要なのは「日本語を母語としているか否か」ではなく「日本語能力の高低」にあると考えられます。このように捉えると,本会でなされた指摘は算数・数学を苦手とする日本人児童・生徒にも当てはまる可能性が高いです。
極端な議論の矮小化は研究の意義を制約しかねないことを痛感しました。
今回は,一人の参加者として,言語的問題の議論を客観的な立場から拝聴できたので上記の点を強く感じました。今回の学びをもとに,また新たな論文を執筆しようと思います!