日本数学教育学会 春期研究大会に参加&発表しました!

6月9日(日)に日本数学教育学会 春期研究大会@東京学芸大学に参加&発表してきました.

この会には「生涯学習研究」に関するグループメンバーとして参加させていただいております.
(当日の発表資料はこちら
とてもとても重要な領域ですが,なかなか国内の関心が集まらない分野です.

「社会に出て学校の学びを活用できる子どもに!」や「この内容を扱うことで将来こんな姿が実現できる!」なんてことを語りがちの我々ですが,実際問題として「社会に出てからの子供の様子」を確かめ,学びの成果が出ているかを確認している教師ってどこまでいるんだろうと最近感じています.

私が現場にいた時も上記のような意気込みで数学を教えていたわけですが,恥ずかしながら,学校を出た後の姿についてはほとんど知りません.きっと多くの生徒は「数学」を明示的に使用しながら生活していないでしょう.だからこそ,その原因を追求せねばなりません.すなわち,「学校を出た後も数学と向き合う人は何に惹かれて学び続けるのか?(逆になぜ学ばなくなったのか?)」,「我々の指導はどの程度大人になった彼らに貢献しているのか?」などなど気になる問いはたくさんあります.これらはすべて「数学の生涯学習研究」の範疇です.

「単なる理想論(理想的な教育論)」とならぬよう私自身日々反省していきたいですし,生涯学習の大切さを教育関係者に問うていきたいと感じています.ご関心のある方,ぜひご連絡ください.