第4回附属高校授業研究会(2024. 9. 17)

今回は教育実習にも関わらず,授業公開を行なってくださいました!
逆にその立場を利用して「授業研究協議会」の雰囲気を教育実習生にも感じていただくべく,共に授業参観,協議会を行いました。高等学校専攻の学生とは普段関わりがないので新鮮でした。

さて,本日は4限と6限に「二次関数と判別式」の授業を行いました。
流れとしては「4限を参観」→「5限で協議会」→「6限で反省を踏まえて改善授業」です。同じ指導案でもクラスによって反応が違うこと,少しの工夫で授業が全く異なる展開になることを実習生は体験できたのではないでしょうか?

協議会では院生から「単元構成」に関する質問が出ました。いい質問でした。

授業者が迷っていたのは「判別式の必要感が生徒に伝わらないこと」でした。私からは「単元を工夫する必要性」「学年横断的な視点の重要性」「発問の工夫」「関数と方程式,判別式の関係性をどう捉えるか」等々についてお話しさせていただきました。特に,天下りな指導になりがちなのが「判別式の指導」です。これを「一次方程式(中1)」や「高次方程式(数学Ⅱ)」と結びつけることで数学的に深みが出るとお話をしました。実習生に「教材の系統的な研究の必要性」が伝わっていれば嬉しいな。

人数が多いとやはり楽しいですね。否が応でも多様性を帯びた議論になりますから。実習生はまだまだ「意見」ではなく「質問」になっていましたが,そもそも発言すること自体がハードルの高い時期だと思います。その意味では発言できていた学生は自信をもって欲しいですね。

私も学部時代の恩師から「質問は継続的にしていかないと質も上がらない」と常々ご指導いただいておりました。「恥ずかしいから質問できない・・・」ではダメということですね。私自身,未だによい質問はできていないかもしれませんが,少しずつ質が上がっていると信じたいです。学生には,今回のような失敗できる議論の場に積極的に参加し成長していって欲しいと切に願っています。私は場を用意することしかできず,参加を強制できないですから。