7月12日に第7回ゼミを開催しました。
今回は「空間的思考」と「批判的思考」の2つの発表が行われました。ゼミ配属会前なので,ちょっと雑談が過ぎましたが。笑(定員埋まるかなぁ)
空間的思考については最近の若手研究者で研究している方が少ない関係で私自身にさほど知識がありません。もちろん,過去のベーシックなものは存じ上げていますが,最先端まではカバーしていないという意味です。その意味で毎回議論を通してその奥深さを痛感しているわけですが,本日は「Van Hieleの思考水準」について取り上げていただきました。我々からすると「超大御所」といった存在です。
このモデルを通じて「記述性」や「規範性」について問いました。また,ヒルベルトの形式主義について「無矛盾性」「完全性」「独立性」の意味を確認しました。数学基礎論を教育学部の学生で抑えていることはほとんどないですし,実際ヒルベルトの存在すらなかなかゼミ生には認知されていないようで・・・悲しいですね。。。
ゼミ3年生と基礎論やりたい気もしてきました(多分却下されるでしょうが笑)
批判的思考についてもかなり勉強になりました。
道田先生の主張を参考に批判的思考を支える3つの柱「合理性」「反省性」「批判性」を整理してくれていましたが,合理性にも「合理1性」「合理2性」「合理3性」が存在していると恥ずかしながら初めて知りました。。。無知を痛感。
反省性や批判性も重要な概念ですが,今後はこれら3つの柱の関係性を整理することが重要になりそうです。
数学教育学研究はしばしば周辺領域の複合研究なんて言われますが,確かに周辺哲学や認識論的基盤を固めることは重要な作業です。現在はその過程を歩んでいただいているのでなかなか抽象的で難しいと思いますが,きっといい研究になるだろうなと期待しているところです。
教員採用試験明けの学生もみんなギアを上げてきた感じがして嬉しいですね!私も頑張ります!