12月12日(火)に3年生セミナーを開催しました。
今回は「幾何の指導について」考えました。
全国学テの結果から教育を考えたり,ユークリッド原論の話が登場しました。
学生には伝えましたが,「良くも悪くも現場の小さな研究会っぽさのある議論」となっていました。
数学的な議論に限界が見えると,「そもそもその指導は必要なのか?」,「理想の教育はそうではないのではないか?」といった理想を語る場になりがちです。
これって,良いのでしょうか??
数学教育を行う上で大切にすべきことの1つは,「数学の正確な理解」に基づいた指導だと思います。
よく「教育的配慮」という表現を使う先生がおられますが,これは「How toに依存した指導」を助長するものではなく,「深い数学の理解にもとづいた上で,生徒の発達段階に応じた展開される柔軟な指導」を促すものです。
ここを誤解しだすと,指導根拠を問われた際の逃げの一手として「教育的配慮だから・・・」と逃げる教師になってしまいます。
今回でいえば,原論の理解が不十分でした。
原論のプレゼンをしているのに,原論を読んだことがないのはまずいです。
プレゼンターは「数学を大切にした数学教育」の大切さが身に沁みたのではないでしょうか。
今はまだ3年生,今後の成長に期待して・・・