第8回ゼミを開催しました!

7月26日(金)に第8回ゼミを開催しました.
今回は「数学的コミュニケーション」と「可謬主義」に関する発表でした.

「数学的コミュニケーション」では認知主義的なコミュニケーション観に準じて研究が進んでいます.石川としては参加主義的なコミュニケーション観の方が時代に沿っている感じがしますが,学部の段階でSfardに手を出してもなぁ・・・という思いからの判断です.

今回は「定義」の重要性について突っつきました.「定義なしでコミュニケーションは捉えられる」という発表者の発言があったためです.少なくとも先行研究の主張とは真逆の解釈になっていたため軌道修正をしました.
多くの文献に目を通すことも大切ですが,それは目の前の1本を適切に理解してからだということが伝わっていれば嬉しいです.

「可謬主義」については,証明と論駁を読み進めることで研究を行っています.本人の理解度としては合格点ですが,プレゼンを受ける側の興味を引くための文献整理法に苦慮しているようです.

正直,プレゼン内容としてはとても面白いものになっているので,受け手側の数学との向き合い方の影響もある気はしています.自分の研究を進めるのに必死ですから,仕方ない側面もありそうですが,互いの研究をリスペクトする姿勢も徐々に大切にしていけると嬉しいです.

これで前期のゼミが全て終了しました.夏休みでコツコツ研究を進めてほしいところです.