今回は「数学Ⅱ:相加相乗平均」の1時間目の授業を参観しました.
今回から,来年度の中等数学科教育法用に授業の様子をビデオ撮影しています.
その関係で参加者に制限をかけていますが,ゼミ生の参加の機会はなんとか確保したいなと思います.
気になった点は,「a>0,b>0という条件の扱い」「等号成立条件を取り上げるタイミング」「問題の数値設定」「〜以上という表現の解釈の説明」の4つでした.
今回の授業では,具体的な数を取り上げて相加平均,相乗平均を計算し表にまとめる過程で相乗平均の方が常に相加平均以下になることに気づかせる意図が見えました.それ自体はとてもよかったのですが,数の範囲を明確に議論しなかったことで,生徒は命題の成立条件に注意を払っていないように見えました.小さなことですが,数学的には大事なポイントだけに気になりました.
その他にも,活動を促進する工夫や逆に停滞させる指導も散見されましたが,協議会を通して強みは伸ばし,弱みはみんなで改善案を考えることで,より良い教育の実現に向けて頑張っていければと思います.