第10回ゼミを開催しました!

9月24日(火)にゼミを行いました。
今回は3名の学生の発表があり,「数学の美的性質」「批判的思考」「空間的思考」の内容を扱いました。

いずれの発表に対しても「目的意識」を明確化させる必要性を指摘させていただきました。どうしても論文や書籍に対して受け身になってしまうため,なんのために学んでいるのかを見失ってしまうようでした。

ここは哲学的背景や認識論的背景を重視する石川ゼミの苦しいところかもしれません。「すぐ指導法提案しちゃえばいいのでは?」という安易な発想に陥らぬように常に重視すべきものといえます。実はこうした見方は重要で,これまで出会ってきた現場の先生方の中にも「なんとなくうまくいったから」や「自分がそれでいいと思ったから」のような根拠にならない根拠で実践を重ねておられる方がおられました(もちろん直接的に口には出していませんが,教材への思いをお尋ねするとそう感じさせるような返答が多々あります)。主観に依存しすぎない体系的な教材開発の視座を身につけて欲しいと思います。

ゼミ後にはみんなでゆず庵にいってきました。私はもう若い頃ほど食べられないのですが,ラストオーダー10分前になってからの学生の怒涛の追い込みを見て,余計にお腹いっぱいになった29歳の秋となりました。笑

もうすぐ私も30代に突入です。20代のうちに何一つ大した実績を挙げられませんでした。情けないですが,コツコツ自分にできることから頑張っていきたいと思います。