4年:前期 第6回ゼミ

今日は批判的思考に関する発表でした。

「ただ要約して話題を提示すること」と「自分ごととして研究すること」の棲み分けが必要という話をしました。今日はここができておらず,議論も,議論というより時間を繋ぐ苦し紛れの質問の連鎖という感じが少しでてしまったかな。でも,余白の時間を極力作らないように一生懸命質問する姿からは,成長の一端を感じることができました。発表者が一番悔しさを感じているかもしれません(研究発表としてはそうあるべきなのかな)。

卒業論文でどの程度まで厳しくみるか,何を重視するか,は大学教員にとってとても難しい問題です。特に,一方的に学びに来ている場合はゼミ運営を難しくします。友達から学び,教員から学び,友達に自分の学びを還元していく。このサイクルの意義を肌で感じて欲しいなといつも思っています。1回1回の積み重ねをどれだけ丁寧に行うか,どれだけ時間をかけるか,自信をもって卒業できるように後悔なく卒業できるように今一度考えていただきたいところです。学生に言う以上は,私自身もサボらず頑張らねばなりません。

ゼミ生に対する「あれをやってみよう!」「これもやってみよう!」「もっと時間をかけて読み込むと見えてきそう!」という指導教員からのアドバイスはもはや指導教員のエゴなのかも。ふと,そんな感傷に浸る肌寒い午後となりました。