9月19日(木)に第9回ゼミを開催しました.教員採用試験の結果が出揃って一発目のゼミでした!(結果報告のない学生もいますが・・・)
今回のゼミは3人の学生による「形式的証明と操作的証明の関連」「証明と論駁」「ナンバーセンス」のプレゼンでした.細々とした振り返りを書く余裕がないのでざっくりと.
「形式的証明と操作的証明」の発表では,オリジナルな例を出すことにこだわりすぎて先行研究の極解が散見されました.「主張がオリジナルであること」と「事例がオリジナルであること」には大きな違いがあることを抑えた上で研究の方向性を模索していきました.
「証明と論駁」では,「本を読むこと」が目的となりすぎて聞き手の理解や教育的意義の解釈が蔑ろにされてしまった面を指摘しました.研究への焦りが原因で生じてしまったことのように思えましたので,ゼミとして様々な立場の人間と議論する意義を根本から検討していただく必要性を指摘させていただきました.
「ナンバーセンス」でも同じようなことを指摘しましたが,今回の卒業論文が大学院でも生きるようにいくつか追加の海外論文を紹介させていただきました.教育心理学の論文ですが,数直線上の見積もりに関する大変興味深い研究です.量的データを読解する力もつけて欲しいと思います.
卒論提出まで3ヶ月ということで指導も1段階厳しくなりました.「頑張る」は大切ですが「頑張り方」が間違ってしまうとその努力が存分に発揮されませんので,なんとか自分自身の進め方を俯瞰しながら頑張って欲しいと思います.