第6回附属高校授業研究会(2024. 11. 15)

今回は「数学A:三角形の辺と角の大小関係」をテーマに実施されました。

素朴には難しい内容でうまく生徒の主体性を引き出せなかったように思います。ただし,授業者が誰であっても苦戦するような内容にチャレンジしてくださったことに感謝申し上げたいです。

通常,教科書では扱われない証明をあえて取り扱うことで,命題の同値性や証明の工夫を学んでほしいという思いから設計された授業です。協議会では,「なぜ発問が機能しなかったのか?」を教材の配列や証明の構成の視点から整理していきました。間接証明(転換法)が扱われたのですが,これは高校生にとって理解しづらいものであることを再認識しました。「出会い」だけでいけば中3の円周角の定理の逆で出会っているのですが,暗黙裡に学んでいるが故に,生徒の中で「あっ!あれか!」となっている人はいなかったように感じました。

改善案も検討したので,ぜひ他のクラスで追試していただきたいところです。

何より,今回は学生が7名(学部生6名,院生1名)も参加してくれました!
石川ゼミは1名のみでしたが・・・笑

規模が大きくなりすぎるのは運営上問題が生じますが,このくらいの人数で議論する方が各々の教材観は洗練されていきそうです。