第10回ゼミ

今回のゼミから「卒論のテーマを探そう!」企画が始まりました。
この半年では世界中で話題の様々なテーマをハンドブックの読解によって行ってきました。

これからは広げた視野の中から,自分に合ったテーマを選ぶ段階です。
とりあえず,教えた論文の検索方法を用いて,自分の興味ある論文を選定しレビューしていただくことにしています。

初回は「帰納的推論と類比的推論」「対象化(objectification)理論」に関する発表でした。

前者は割と卒論の定番ですが,この半年で議論の仕方を学んでいるので,お互いに思ったことを語り合う中で研究すべき問いが見えてきたように思います。周りが面白いと思うテーマの方が卒論は適切かと思いますし,友達の意見は参考にしてほしいです。

もう一つはRadfordのObjectificationに関する論文だったのですが,これはそもそもの知識観自体をシフトチェンジしていかないと論文を読み解くこと自体が難しい印象です。実際,議論は活発だったのですが変な方へと向かってしまったので・・・
私の指導学生の中では歴代最高峰に難しい内容をもってきましたね・・・(普通は研究者が好みそうな研究なので笑)

この領域は私自身の見識も淺いので,自分自身がもっと背景をカバーしないと指導できないなぁという気持ちになっています。勉強不足ですね・・・

とはいえ,ゼミ生も3期目の受け入れになったことで,卒論までのプランニングも少しずつ上手く指導できるようになってきました。この時期に,信頼性の高い論文をしっかり選定できたり,その中身を要約できたりする姿は頼もしいです。荒さはもちろんありますが,今後の成長に期待ですねー。