第13回3年生セミナーを開催しました!

2月13日(火)に第13回目の3年生ゼミを開催しました。

今回のテーマは「ユークリッド原論」です。
プレゼンターは命題1〜10までを証明してきてくれました。

個人的には学生時代に原論をしっかりと勉強しておくべきだと考えています。
「循環論」等の理解が深まると感じているからです。

実際,現場の先生方の授業を拝見していると,命題の「系列」への視点が欠けている場面を見ることがあります。もちろん,教科書通りにやっていればスムーズに指導できるとは思いますが,「教師」である以上は,深い数学の理解に基づいた教材研究がなされるべきでしょう。

そうでなければ「教育」という営みは,ただの「How to」の議論に終始します。
教師の側から見れば,「算数・数学の深みや面白さを知ってほしい!」と口では主張しながらも「自分自身が算数・数学の深みを知らない」という自己矛盾に陥っています。

現場に出てからこの点を改善しようと思ってもなかなか時間は取れませんし,歳を重ねると「自己流」の名の下に自分の指導を神格化してしまう方すら目にしますから,学生にはどうか考えの柔軟なうちにさまざまなトピックに触れてほしいと願っています。

本ゼミでは,上記の思いに基づいたゼミ運営をしているので,厳しい指導(怒鳴られるという意味ではないです)と感じる学生も多いはずです。それでも「自分自身の成長を楽しみたい!」という強い気持ちを持った方の配属を希望します。これは学部生も院生も同じです。

かくいう私も昨日論文がリジェクトされコテンパンにされているので(焦),今日からまた気を引き締めて頑張ります!