4月23日(火)に第1回目の附属高校授業研究会を開催しました。
参観クラスは高校1年生で,授業内容は「数学Ⅰ:因数分解」の5時間目です。
まずは率直にとても面白い授業となりました。
学部生が参加していないのがもったいないです・・・
強制参加にしていない分,ここら辺は難しいですね。
院生にとっては充実していたはず?
さて,協議会では「数学的側面」についてのお話をメインにさせていただきました。
「高校生にとって因数分解を学ぶ意義はどこにある?」,「問題提示の順番は本当に適切か?」等々についてです。
私自身,高校教員時代には「なんとなく終わっていく高1の4月(因数分解)」の印象は拭いきれず,「なぜその内容が重要なのか?」という視点をしっかりと考えられていない時期もありました。
そもそも,進学校では「因数分解は予習前提で授業では扱わない」ということもあるでしょう。
因数分解の意義づけはさまざまにあると思いますが,私個人の意見として「数学Ⅱ:因数定理」や「数学Ⅱ:高次方程式」と結びつけた考えをぶつけました。
問題提示の順番については,授業者もかなり迷っていたようです。
次数の同じ2種類の文字が含まれる因数分解や次数の異なる2種類の文字が含まれる因数分解をどの順番で提示するのかによって,生徒に考えさせたい思考の流れが変化することをご指摘しました。
教科書の流れをそのまま何も考えず進めるのではなく,時に,目の前の生徒の実態に合わせて柔軟に教材を変化させる能力を教員は身につけていく必要があります。そのサポート役になるべく,このプロジェクトを立ち上げました!
今はまだ小さい会ですが,趣旨にご賛同いただいた意欲ある現場教員の方からのご連絡をお待ちしております!!